「観光客が来ることが私の幸せ」熊本地震を被災したガイドの声
私は先日、熊本地震を被災したガイドである知人に会う機会があった。
彼は生まれも育ちも熊本県で、ふるさとに強い愛着を持っている。
先日1年ぶりに彼と再開した時、彼はこう言っていた。
" 自分たちが被災し、改めてボランティアのありがたさを知った。本当にボランティアの方には感謝しかない。また、自衛隊や消防などにも本当に感謝しかない。本当にありがとう。
私は熊本でずっとガイドをしていたが、地震で観光客が途絶え、無職になりバイトをはじめた。バイトの大変さがよくわかった。本当に大変で、一日がすごく長く感じた。
ライフスタイルが変わったのは辛い出来事だった。ガイドで観光客の笑い顔を見るのは私の生きがいだったから。
観光客が来た時、嬉しくて涙が出た。少しずつだが、観光客が戻りつつある。それが本当に本当に嬉しくて、幸せを再び感じた。
熊本にお金を落としてくれなくても、私達は嬉しい。熊本に来てくれるだけで、私は嬉しい。あなたの姿を見せてくれることが、熊本に笑顔が生まれることが、私にとって本当に嬉しい。
観光客が来ることが、ガイドである私の幸せで、本望だ。
そして、できることなら、本当に、皆に熊本の今の姿を見てほしい。見に来てほしい。"