東日本大震災から数日後、本当に星が綺麗だった夜
私は東日本大震災を被災したと以前述べました。
停電がまだ治らないある日、雪が止み、突然綺麗な星空が見えたのです。
私は慣れない避難所生活で、疲労が限界に達していました。寝ようとしていたちょうどそのころ、知人が私の肩をたたいて言いました。
「星空が綺麗だよ」
え?星空?
私は彼が最初何を意味していたのか分かりませんでした。こんな絶望の空の下で、本当に希望などあるのか?星空は希望の象徴でしたから、私は思わず耳を疑ったのです。
本当に、言葉にならないほど綺麗なその星空に、私は思わず心を奪われました。
写真を撮ろうと思い気づきました。
私の趣味の一つは自慢の一眼レフカメラで写真を撮ることでしたから。
ここは避難所で、私がカメラを自宅に置いてきたことに。だから当時の写真は撮れていませんが、本当に、言葉にならないほど綺麗でした。
絶望の空の下にも希望はある。
それを私は心から感じました。