出葉の調色版@ラクイラ愛好会

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イタリアと日本の、人種差別とヘイトスピーチ

ご存知の通り、日本では外国人(とくに、中国人と韓国人)へのヘイトスピーチが、Twitterなどを通し毎日のように行われている。(この事実を疑う人は、1度Twitterで「反日」「チョン」「支那」などの(侮蔑)語を検索してみてほしい。)

 

イタリアは近年「五つ星運動」が勢力を伸ばし、サルビーニさんが政治を動かすようになってから、人種差別が表面化したといわれている。

 

ただ、日本にいる限り、イタリアの人種差別がどんなものなのかを知る機会はほとんどない。

 

そこで、以下、友人(※イタリア人で、日本語を学んでいる)とのチャットの内容を、簡潔に示す。

 

私: イタリア人って外国人にも優しい人が多いよね。イタリアに限ったことじゃないのかもしれないけど...日本では外国人というだけで差別の対象になるよ。

 

友人: 日本人にも優しい人が多いって聞くけど...私はイタリア人が優しいとはあまり思えないな。

 

私: もちろん、大半の日本人は優しいし、(私がTwitterFacebookやその他いろいろなところで知り合った)大半のイタリア人は優しいよ。でも、日本人の一部は「外国人(とくに、東アジア出身の人)」にとても冷たい視線を向けるんだ。

 

友人: なるほどね。でもイタリアにもヘイトスピーチはもちろんあるよ。

イタリア人は偽善者(表面的にはいい人に見えるんだけどね)で、政治家の言葉を聞きたがらないんだよ。
多くの人々は、「私は人種差別主義者ではないけど、いざ中国人を見れば、私は彼を侮辱することが許されている」って心の中では思ってるんだ。残念ながら。


私の友人が「もしも、私に息子がいて、彼が同性愛者であったならば、表面的には同性愛差別を反対し、息子を愛してるように見せるけど、内心は私は彼を死に至らせたいと思っているだろう」と言っていると聞いていたことがあるけど、つまりは、政治が好きではないということなんだよ。そして、偽善者なんだ。

 

私: 日本人(の若者はとくに)も政治に無関心で、政治に興味が無い人間が多いよ。政治の話をするだけで露骨に嫌がる人も多いから。「私は、左翼とか右翼とかあんまわかんないし。(´∀`)」みたいな人も多いよ。

 

友人: こっちも同じだよ。イタリア人はちゃんと本や新聞を読まない。でも、ここで皆はあなたの人種や、人種的な特徴をからかう準備ができています(例えば、青空市場でアジア系の人に会うと、とりあえず「你好!(※中国語で、こんにちは)」って言うからね。とくに年配の人は。でも、最初あなたは、イタリア人は優しい人が多いって言ったよね。それは、あなたが話している人によって異なるんだよ。

 

私: なるほど。私が最初「イタリア人は優しい人が多い」って言ったのは、たまたま優しいイタリア人にたくさん接したからで、あなたが最初「日本人は優しい人が多い」って言ったのもそういうことなんだよね。結局は。

 

友人: うん。ほんとにそうだよ。でも、日本のほうがヘイトスピーチを法で取り締まるのは遅れてるし、敵意むき出しのTwitterとかでの投稿を削除することにも、日本はかなり遅れてるよね。あなたが、イタリア人の右翼と接したことがあるって前に言ってたけど、それでもヘイトスピーチを(あまり)見なかったのは、ヘイトスピーチを取り締まる法律からのアプローチが日本よりうまくいってるからだと思う。あなたが、イタリアの汚い面を最初から見なくて済んだのは祝福すべきことだ。でも、それは事実じゃないんだな。

 

(後略)

 

ここからわかることは、まあ当たり前の結論なのですが、

[日本にもイタリアにも、人種差別はある]ということです。多かれ少なかれ。

 

でも、この日本にも、やっと近年になってヘイトスピーチを取り締まる法律ができた!

 

最終的に私たちは、「国籍ではなく個人として人を見ることで、人種差別は解消される」という結論に落ち着いた。