出葉の調色版@ラクイラ愛好会

出葉(てには)が震災のことや防災のことについていろいろ書くだけのブログ。震災記事書き起こし: http://te2ha.blog.jp/

2018-11-10から1日間の記事一覧

イタリアの耐震・防災対策における8つの課題と、それを考えるためのリンク集

イタリアにおける耐震・防災対策の課題は以下の8点であると個人の独断と偏見により考えている。 1. 鉄筋コンクリート(RC造)が最も耐震性が高いので、イタリアでRC造をもっと普及させるべき アマトリーチェのRC造(鉄筋コンクリート)に関する資料 - Togett…

白い鳥(宮沢賢治の詩)

《みんなサラーブレッドだ あゝいふ馬 誰行っても押へるにいがべが》 《よっぽどなれたひとでないと》古風なくらかけやまのしたおきなぐさの冠毛がそよぎ鮮かな青い樺の木のしたに何匹かあつまる茶いろの馬じつにすてきに光ってゐる (日本繪巻のそらの群青…

風林(宮沢賢治の詩)

(かしはのなかには烏の巣がない あんまりがさがさ鳴るためだここは艸があんまり粗あらくとほいそらから空気をすひあもいきり倒れるにてきしないそこに水いろによこたはり一列生徒らがやすんでいる (かげはよると亞鉛とから合成される)それをうしろにわた…

松の針(宮沢賢治の詩)

さっきのみぞれをとってきた あのきれいな松のえだだよおお おまへはまるでとびつくやうにそのみどりの葉にあつい頬をあてるそんな植物性の青い針のなかにはげしく頬を刺させることはむさぼるやうにさへすることはどんなにわたくしたちをおどろかすことかそ…

無声慟哭(宮沢賢治の詩)

こんなにみんなにみまもられながらおまへはまだここでくるしまなければならないかああ巨きな信のちからからことさらにはなれまた純粋やちいさな徳性のかずをうしなひわたくしが青ぐらい修羅をあるいてゐるときおまへはじぶんにさだめられたみちをひとりさび…

永訣の朝(宮沢賢治の詩)

けふのうちにとほくへいってしまふわたくしのいもうとよみぞれがふっておもてはへんにあかるいのだ(あめゆじゅとてちてけんじゃ)うすあかくいっさう陰惨な雲からみぞれはびちょびちょふってくる(あめゆじゅとてちてけんじゃ)青い蓴菜のもやうのついたこ…